[部会活動報告]管理会計活用によるマインドセットの変化―費用構造の理解から始まる経営改善―

 飯塚 隼光(京都大学)

 日本経営会計専門家研究学会では、学会に所属する実務家と研究者のコラボレーションを促進するために、部会活動を行っています。本部会「管理会計活用によるマインドセットの変化―費用構造の理解から始まる経営改善―」は、日本経営会計専門家研究学会2021年度第1回大会にて、鈴木克欣先生(税理士法人SHIP)による報告「経営支援型クラウドシステムを活用した管理会計の実務事例」をもとに、澤邉紀生先生(京都大学)を交え、株式会社YKプランニング様からサポートを頂きながら開始されました。序盤は鈴木先生から講演をいただき、その後は参加者による事例報告、第10回以降は研究者と実務家の混成チームをつくり、事例執筆を行ってきました。

第1回2021年9月2日鈴木先生講演「どうすれば経営者のマインドは変わるのか」
第2回2021年9月14日鈴木先生講演「bixidの特徴と操作方法」
第3回2021年9月28日鈴木先生講演「ケーススタディー」
第4回2021年10月7日キックオフ
第5回2021年11月4日参加者による事例報告
第6回2021年12月2日参加者による事例報告
第7回2022年1月6日参加者による事例報告
第8回2022年2月3日参加者による事例報告
第9回2022年3月3日参加者による事例報告
第10回2022年6月2日ケース作成方法について
第11回2022年10月7日各班からの事例進捗報告
第12回2023年4月27日各班からの事例進捗報告

 2023年4月27日には3つの班から報告がありました。 議論となったのはbixidをベースにしていても、経営会計専門家が経営者にどう働きかけるのか、そのスタイルは千差万別であるという事です。

  • 経営者の方向付けを重視するパターン
  • 会計をどうやってみるのか、教えていくパターン
  • 聞き役に徹し、経営者のやりたいことを引き出すパターン

 今回報告いただいた事例でも、業種、状況、それまでの関与の仕方等によっても複数のパターンがあることが分かりました。引き続き事例を蓄積し発表していきたいと思います。

最終回は、2023年10月23日(ハイブリッド形式)を予定しています。

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